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階段と本棚の関係性

更新日:2018年9月21日


小野さん設計、八王子の住宅は「はぐくみの家」という名前が付いているようです。この住宅でとても良いアイデアだと思ったのが、階段と本棚の関係性です。1階のLDKと階段は視覚的につながっていて、その階段の背景になるように壁面全体を利用して本棚が作られています。私などは階段は最小限のスペースにまとめようと考えてしまうのですが、移動空間である階段と本棚を隣接させることで、上り下りの移動が楽しい時間になりそうです。



【リビングから階段を見ています。黒の腰壁とその先の本棚のコントラストがキレイです】

【左:吹抜からの風景・本棚上は窓になっています。右:壁に埋め込まれたスッキリした意匠です】

1階のLDKからだけでなく、2階のスタディコーナーからも本棚の様子が見えます。それと、その本棚の上がサッシになっていて、キレイな緑が視線に入ってきました。機能的なことと気持ちの良いシーンを切り取るような事が同時にクリアされていることがとても印象的でした。本や小物が入った様子がどうなっているのか、住まい手の生活を想像すると楽しくなりますね。(設計:小野育代建築設計事務所・小野育代/レポート:BUILTLOGIC・石黒隆康/掲載の写真は新澤一平さんの撮影です。)


「育みの家」紹介ページはこちら。

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